05月
31

金融業/保険業 株式会社ナノプロ 2007年05月31日


【プレスリリース概要】
IT、情報通信市場の調査レポート販売サイトMRR(運営会社:株式会社ナノプロ 代表取締役 森田裕行)は、株式会社ROA Groupが提供する「アジアの企業戦略分析シリーズ シャープ編」の販売を開始しました。

【プレスリリース内容】
ナノプロMRR事業部、
「アジアの企業戦略分析シリーズ シャープ編」を販売開始
 〜圧倒的ブランド力を誇るシャープのスパイラル戦略に見る競争力分析〜

詳細はこちら⇒ http://www.marketing-research.jp/page/000222.html
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■■資料概要■■

本シリーズは、アジアの注目すべきIT、通信関連企業を1社ずつ選定し、その戦略を多角的に検証するレポートです。

今回の日本企業の第1弾は、日本を代表する製造メーカー大手のシャープ株式会社です。
圧倒的なブランド力を誇るシャープの経営構造、企業精神などを探る、貴重なレポートとなっています。

■■レポートサマリー■■

2000年当初、日本の景気低迷期に大手家電メーカーやエレクトロニクス企業が業績低迷に喘ぐ中、シャープ株式会社は液晶技術を武器に市場を席巻し、驚異の二桁成長率を実現、そのままの勢いで現在に至ります。

その成功が日本IT市場の大きな「謎」だと語り継がれる一方で、デバイス市場で展開する同社のしたたかな戦略には、そういう世迷言を一掃するだけの明らかなヒントが垣間見えます。例えば、以下の点は大きな特徴と言えます。

 ●アイデア性の高いユニークなデバイスを市場投入  ●分散型生産が定着する家電業界で、国内に一貫生産型の巨大工場を建設
 ●モノづくりにこだわる技術力

これらのポイント、シャープという一風変わった日本企業を詳細に分析すれば、すべて合点がいきます。
アイデア性の高いユニークなデバイスを市場に投入できるのは、製造メーカーでありながら消費者に近い位置で市場を的確に把握し、自社のアイデアを実現するための組織横断的なチームワーク(=スパイラル戦略)の存在が挙げられます。

国内に巨大な亀山工場を建設したのも、大型液晶パネルという特殊なデバイスをいち早く製品化して市場投入しつつ、一方で生産ライン管理の簡素化や知的財産保護の点からも最善の方法であることに気が付きます。しかも、液晶から一貫生産でTV製品まで作り上げてしまうことで、「亀山モデル」というブランドの副産物まで手に入れました。モノづくりにこだわるその技術力は、それを可能にしている同社のオンリーワンを目指す社風と組織体制に寄与するところが非常に大きいと言えます。

まさにこれらの特色を考慮すると、シャープという企業のユニークさは同社が目指す「オンリーワン企業」の理念に合致しています。だからこそ、競合他社の業績が振るわない中、売り上げの驚異的な伸びもさることながら、その確実な純利益増が戦略の成功を物語っていると言えます。

ただし、シャープの中・長期的な将来性はどうでしょうか。液晶が最大のコアコンピタンスである同社にとって、FPD(フラットパネルディスプレイ)市場という巨大な海原に製品を投入し続けることだけが戦略であるならば、あまりにも市場頼みと言わねばなりません。技術革新が目覚ましいFPD市場が、向こう10年間も液晶TVをキラー製品として受け入れてくれるかどうかは不確定要素と言わざるを得ません。
すなわち、同社の次世代戦略こそが、今後の持続可能な成長の鍵となるでしょう。

◆評価基準

本シリーズでアジアの注目すべきIT、通信関連企業を分析するにあたっては、最終的に9項目について包括的に体系化することを目的としています。各項目は以下の評価基準に従い、1〜5ポイントで評価されます。

【情報開示性・株主利益】
5ポイント:情報開示性が高く株主利益を優先している
1ポイント:配当や情報開示もなく株主を軽視している

【財務諸表】
5ポイント:財務諸表の内容が良い
1ポイント:財務諸表の内容が悪い

【人事・組織・社風】
5ポイント:組織人事体系や社風にこだわらず、目標達成に機能的かつ効率的
1ポイント:体系的な制度が曖昧
【企業ブランド力】
5ポイント:ブランド価値が製品・サービスに好影響がある
1ポイント:ブランド価値が製品・サービスへの影響が少ない

【市場浸透性・国際性】
5ポイント:主力商品・サービスの市場(国際)シェアが高い
1ポイント:主力商品・サービスがニッチ市場に特化している

【差別化】
5ポイント:主力商品・サービスに高い差別化がみられる
1ポイント:他社と類似しながらコスト戦略重視

【外部・市場要因】
5ポイント:他社の参入動向や市場の経済性、サプライヤーやバイヤーとの       力関係など、外部要因で有利 1ポイント:外部要因で不利
【コアコンピタンス】
5ポイント:対象企業の競争優位点が明確であり他社より優れている
1ポイント:競合他社より優位性が弱っている

【ビジネス戦略】
5ポイント:現在および将来にわたるビジネス戦略が優れている
1ポイント:現在および将来にわたるビジネス戦略の見通しが不明瞭
◆分析方法

【第一段階:現状分析】
対象企業の現況や情報開示性を、商品構成や組織図、関連会社などから把握する。

【第二段階:財務分析】
近年における財務状況(主要部門の売上、コスト、収益性など)を分析する。

【第三段階:ポートフォリオ分析】
商品/サービス別の特性やポジショニングなどを整理する。

【第四段階:コアコンピタンス分析】
これらの基本情報を基に対象企業の内部要因であるコアコンピタンスを抽出し、最終的に外部要因を分析して定量的なSWOT分析の算出に落とし込む。

【第五段階:戦略分析】
TOWSマトリクスを通して現在および将来の戦略について分析し、対象会社の将来優位性や今後の方向性を把握するとともに、ROA Groupが考える企業分析の基準項目に対して定量的な最終評価を加える。

■■資料目次■■
1.エグゼクティブサマリー
2.基本情報
3.財務現況の分析
4.製品/サービスのポートフォリオ分析
5.コアコンピタンス分析
6.SWOT分析
7.最終分析

■■資料の仕様■■
商 品 名:「アジアの企業戦略分析シリーズ シャープ編」
発 刊 日:2007年5月
判   型:A4版カラーコピー 49頁
調査・発行:株式会社ROA Group
販   売:株式会社ナノプロ
頒   価:【PDF版】73,500円(税込)
      【PDF+印刷版】76,650円(税込)
      【印刷版】73,500円(税込)

■■お申し込み方法■■
下記URLよりご購入ください。
⇒ http://www.marketing-research.jp/page/000222.html

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担当:川口