09月
05

医療/医薬/介護 フランス大使館産業技術広報センター 2008年09月05日


【プレスリリース概要】
HIV感染の早期発見・管理においては、診断やスクリーニング、ウィルス量のモニタリングが重要な役割を果たします。これらの検査により、感染の拡大を防止し、定期的な検査や適切な時期に治療を開始することで患者ケアを向上することができます。

【プレスリリース内容】
体外診断薬分野における世界的リーダー企業であるビオメリューは、HIV管理のための革新的な診断法を提供しています。ビオメリューは、さまざまな検査の現場1にHIV感染の診断およびモニタリング向けの最も幅広い製品群のひとつを提供しており、革新的なHIV検査をあらゆる設定やシステムで利用できるよう、取り組んでいます。

2007年には、世界中で3,320万人がHIVに感染、210万人がエイズで死亡するなど2 、HIV/エイズは世界中で重大な問題となっています。このような感染状況において、予防とスクリーニングテストによるHIV感染の早期診断が患者に対して最良の治療を施し、感染者のパートナーや近親者への感染を予防するために極めて重要となります。またウィルス量の定期的なモニタリングはより適切な治療と治療耐性の早期発見を可能にし、患者はよりよいクォリティ・オブ・ライフを享受できるようになります。さらに診断検査は、母子感染の予防にも大きく貢献します。

ビオメリュー : HIV検査における25年間の革新 ビオメリューは、25年前、すなわち、この疫病の出現時からHIV検査に取り組んできました。1983年のHIVウイルスの発見を受けて、我々の研究グループは、1985年に最初のスクリーニング検査のひとつを開発、提供しました。それ以降、HIV検査における新たなニーズや変化に対応するために、常に多くの革新的な検査や技術を開発してきました。

現在、ビオメリュー独自のソリューション・シリーズには、リアルタイムのウィルス量モニタリング遺伝子検査と、さまざまな形態(自動免疫測定システム、大量処理用マイクロプレート、ラピッドテスト)の第3〜4世代のスクリーニング検査があります。ビオメリューのシリーズ最新の開発製品「Dry Blood Spot(ドライ・ブラッド・スポット)」は、ウィルス量モニタリングの最新技術のひとつです。ビオメリューは、現在は研究用に用いられているこの簡便なテストを、遠隔地に住む患者のウィルス量モニタリングに拡大していく予定です。

ビオメリュー : HIV対策への取り組み ビオメリューでは、その幅広い製品ラインナップに加えて、公衆衛生上の大きな問題について知識の共有を強化するために学術シンポジウムを定期的に開催するなど、HIV対策を積極的に実施しています。

2008年8月3〜8日、メキシコシティーで開かれた第17回世界エイズ会議で、ビオメリューは、「エイズ対策においてウィルス診断は最重要である」をテーマにサテライト・シンポジウムを開催しました。欧州、南米およびアフリカの著名な講演者達が、HIV感染の早期発見の重要性、疫学研究のための迅速な試験の有用性、遠隔地域におけるルーチンのウィルス量検査のための「Dry Blood Spot」の使用、あるいは、ルーチンの大量ウィルス量テストにおける南アフリカでの経験、といった題材について論じました。

また、ビオメリューでは、HIV診断分野での更なる発展を目指し、研究機関、バイオテクノロジー企業および医師の世界的ネットワークと緊密に提携して活動を行っています。

日本においてビオメリューは、1999年にいち早く第4世代のHIV検査試薬の国内販売を開始し、保健所あるいは医療機関おけるHIVの早期診断に寄与しています。また、今後はHIVのスクリーニングから治療モニタリングまで、必要な抗原抗体反応や遺伝子検査技術などの有用な検査試薬を導入することで、HIVの早期診断、さらには治療に、より一層貢献していく所存です。

【プレスリリース連絡先】
シスメックス・ビオメリュー株式会社 www.sysmex-biomerieux.jp
〒107-0061 東京都港区北青山2-12-28 青山ビル 広報宣伝担当 田中
EMAIL: m-tanaka@biomerieux.co.jp
TEL: 03-5411-8743/FAX: 03-5411-8710