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学校/教育/学習 株式会社グロップ 2009年01月29日


【プレスリリース概要】
2008年8月、早稲田大学生が中心に大学生ばかり10名ほどが集まり、家を学校にするという発想で名づけた「東京家学(とうきょうやがく)」という日本版ホームスクール支援事業を開始して、早や半年近くがたちました。
このような私達のもとに、不登校に悩む親から、ほぼ毎日、メールや電話での相談が舞い込んでくるようにもなりました。これまでに相談に応じた家庭の件数は、100件近くとなり、直接支援するようになったご家庭も20を超えるようになりました。そして、私達の目的の一つである子供の学校復帰もすでに2件、達成することができています。この活動をさらに広めていきたいと本当に思っています。

【プレスリリース内容】
例えば、私達が支援している小学校5年生のA君の話です。このA君は、あるご家庭の事情から、友達に少しいじめられることがありました。それが元で学校にいくのが嫌になり、2ヶ月間ほど、学校にいかなくなりました。本人は、サッカーが大好きでしたが、その影響で、当然、サッカーにも顔を出すことができなくなり、ますます学校から足が遠のいてしまうこととなったのです。それを心配したご両親から、私達のもとに相談がありました。東京家学の相談員が実施にA君に会うと、学校にいかない自分を悩み始めていました。このような経緯でご支援が始まったA君も、スタートからわずか2ヶ月程度で学校に復帰し、今では、元気に学校に通いはじめています。

文部科学省が出している30日以上不登校の学生数は、平成18年の段階において小学生で7,187,417人(全生徒のうちの0.33%、約300人に1人)、中学生で3,601,527人(全生徒のうちの2.86%、約35人に1人)となっています。

私達の経験では、この多くの生徒は、早い段階で親と学校、そして、第三者が上手く連携できれば、立ち直れる確率が非常に高いと感じています。以下は、私達が感じている不登校児の心の動きを簡単に示したものです。

まず、1ヶ月程度は、学校にいきたくない思いの方が強く、また、学校にいかなくなった子供への親の対応のまずさが重なると、親への反発も発生し、学校にいきたくない心が強く働きます。

しかし、学校にいかない期間が2~3ヶ月程度になると、子供の心に迷いや不安が生じます。「自分は本当に大丈夫なのだろうか?」。この時が最大のチャンスです。ここで正しい対処ができれば、子供は心を開いてくれます。そして、次に学校に行かない、行けない自分を否定しはじめます。

しかし、学校に行かない期間が1年を経過してくると、今度は、そのことに体がなれてしまい、引き篭もりなどになり、学校復帰、しいては社会復帰にも大きな労力が伴うようになります。私達のもとにも不登校になって1年以上経過している子供がいますが、その場合、まず、社会との接点を、我々を通じて持ってもらうことからはじめていきます。

とにかく、早い段階での対応が非常に重要であり、また、ご家族の不登校児への対応も大きな要素となります。そこで、私達は、親の子供への対応をまとめた冊子をつくり、配る活動もはじめました。ご家庭から以下のような感謝の声を頂いています。

○冊子についてのご家庭からの喜びの声

「生活面のアドバイスがとても参考になり、うちでもやってみようと思いました」

「うちの子供の例を見ていても凄く当てはまるし、思い起こせばあの時はそうだったんだなって思います」

少し長い資料となりますが、冊子を添付しておきます。

このように、私たちが目指しているものは、家庭教師などとは全く違う、“家を学校の代替手段の一つにする”というもので、この社会性は、非常に大きいと感じています。そのため、マスコミの皆様には、失礼とは承知しながら、この思いを少しでも、世間に知らせていただければという一念で、このような情報を出しております。

これらの情報が、元気のないこの日本の中で、少しでも役に立っていけばと思っており、少しでも何かの形で取り上げてもらえるようご検討いただければ幸いです。

【プレスリリース連絡先】
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-14-5 サンエスビル3F  東京家学
Tel. 03-5287-5132 (平日14:00~21:00)
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