02月
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土木業/建築業 株式会社船橋建築設計事務所 2009年02月17日


【プレスリリース概要】
戸建住宅の活性化に向けての投稿について
 未曾有の経済危機といわれる現在、戸建住宅の需要の伸びは期待はできません。
このような中、市場を活性化させる一つの可能性として、
戸建住宅の「フラット型ベタ基礎」(ベース下端全てフラット)の普及を提言したく、投稿させていただきました。
現在、「ハンチ付きベタ基礎」(外回りベース下端凸)が主流ですが、フラット型という選択肢が一般化することにより、多くの業者に工期短縮、コスト削減、さらに品質向上のメリットが生じます。
消費者にとっても、同予算でよりよい住宅を得られると思われます。

【プレスリリース内容】
消費者のメリットと住宅市場活性化のために
木造住宅の基礎に新しい視点を

■ 木造住宅基礎、従来の工法 
かつて日本の民家は、地面に石を置いただけの簡単な土台の上に建てられていました。しかし近年は耐震性などへの配慮から、木造住宅の基礎にも一層の強度と安全性が求められます。
現在、コンクリート造の住宅基礎の主流は「ハンチ付きベタ基礎」と呼ばれるもので、一般的にこのタイプは、平らなベタ部分のコンクリートを打った後、立上り部分の型枠を組んで再びコンクリートを流すという2段階の工事によって形成されます。問題点は打継ぎ部ができることです。
全体の断面は、アルファベットの「H」を横に思い切り長くしたような形になり、Hの上部の突起部分が住宅の荷重を支え、下部の突起部分(ハンチ)が横滑りを防ぐといわれています。しかし、ビル・マンションなどのすべての基礎が突起のないフラットであることを考えますと、ハンチは基礎に絶対不可欠な要素とは思えません。

■ 注目される「フラット型ベタ基礎」
建築業界は、大幅なコスト低減や工期の短縮が求められるだけでなく、鉄筋・型枠など熟練工の不足も深刻化し、 ますます厳しい状況にあります。
ハンチのない「フラット型ベタ基礎」は、こうした閉塞状況を打開する一つの可能性として、注目に値する工法です。立上り部分の断面が「L」の形になるこの基礎は、形がシンプルなだけに工事は容易となり、コンクリートの流す回数が1回(一体打)と済ませやすく、平らなコンクリートと立上り部分の打継ぎがなくなり、より堅固な基礎に仕上げます。さらに、工期も短くすみ、工程管理がしやすく、人件費も削減できるのが特徴です。下部の突起がない分だけコンクリートや鉄筋などの量は少なく済み(これらの材料を扱う手間も省略)、これもコスト削減につながります。 
強度・安全性については、ビル・マンションなどの基礎がフラットであることが、ひとつの証明です。      
 「フラット型ベタ基礎」はすでに多くの業者(飯田産業、新昭和、細田工務店等)において採用されており、今後も比率が高まることが予測されます。

■ 我が国経済の底上げのために
「フラット型ベタ基礎」は強度と施工性に優れ、コストと品質の両面で業界を支える強い味方と言えます。コスト低減が価格に反映されれば、同じ費用でクオリティの高い住宅が得られるメリットが生じ、需要の喚起が期待できます。浮いた費用が内装や家具等に回れば、関連業界にも活性化は波及します。住宅関連市場の活発化は、広く我が国の経済全体の活性につながり、消費の拡大につながるもの思われます。

株式会社船橋建築設計事務所  矢部明義(一級建築士)

【プレスリリース連絡先】
株式会社船橋建築設計事務所 担当:矢部明義
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