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医療/医薬/介護 株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン 2010年03月09日


【プレスリリース概要】
株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(社長:渡辺幸子)は、全国的ながん医療の質向上に寄与するため、CQI(Cancer Quality Initiative)研究会(代表世話人:愛知県がんセンター中央病院長・篠田雅幸、事務局:千葉県がんセンター経営戦略部長・浜野公明)を共催し、がん医療に関する分析作業を支援しています。当研究会は、千葉県がんセンター、神奈川県立がんセンター、栃木県立がんセンター、愛知県がんセンター、四国がんセンターの5病院が集まって2007 年に設立したもので、“がん医療の均てん化”をめざし、施設名を開示した上で、診療内容に関する病院間比較を行っています。

【プレスリリース内容】
◎ CQI 研究会設立の背景
がんは、日本人の死因の約3 割を占め、1981 年以降、死因の第一位を占めています。2007 年施行のがん対策基本法では、全国どこでも質の高い治療を受けることができるよう、がん治療の均てん化促進がうたわれました。

◎分析の内容
本研究会では、在院日数をはじめ、投薬や注射、処置、検査、画像診断といった医療資源の使用・実施状況など
の診療内容について、がん腫別・術式別に病院間で比較し、分析結果を見ながら、ディスカッションを行ってきました。ここで条件としたのは、施設名を互いに明らかにした上で分析を行うことです。
これまでの5 回の会合を経て、院内でも医師やケースによってばらつきのあった診療内容が標準化されたり、他
病院に比べて長かった在院日数が短縮されたり、病院間での診療内容の差異が少なくなったりと、均てん化に向けて、確実に改善が見られています。

◎第5 回CQI 研究会(2 月27 日開催)の開催実績
2 月27 日(土)に開かれた第5 回CQI 研究会では、前述の5 病院に岩手県立中央病院を加えた6 施設の世話人
病院間での分析報告のほか、CQI 研究会の趣旨と「施設名をオープンにして分析を行う」という条件に賛同いただいた31 病院を交えた37 病院(全国のがん診療連携拠点病院の約1割にあたります)での比較分析を行いました。
胃がん、乳がん、大腸がん、肺がんという4 つのがん腫について、診療内容や手術術式の内訳、在院日数、術前
術後日数、術前処置の実施状況、抗生物質製剤の選択状況や投与日数など、さまざまな角度からの分析結果を、施設名を明らかにした上でグラフ化し、報告が行われました。
この日は、病院長、副院長をはじめ、全国から58 名の参加があり、参加者からは「(施設名をオープンにして
いるため)比較対象が具体的にわかり、非常に興味深かった」「院内では診療内容は統一されていると思っていたので意外な結果だったが、クリティカルパスを見直すいい機会になった」といった感想をいただきました。
次回の第6 回CQI 研究会は、10 月に愛知県がんセンターで開催する予定です。


【会社概要】
株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)
代表者 :代表取締役 渡辺幸子
事業内容:急性期の医療機関を対象とした経営コンサルティング
     医療関連企業を対象としたコンサルティング

GHC では、「医療における質と経営の向上に向け、全知を傾け医療の発展に寄与する」をミッションに、机上の空論ではなく、実証分析に基づいたコンサルティングサービスを提供いたします。

【プレスリリース連絡先】
グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン
担当:CQI 研究会担当
mail info@ghc-j.com
TEL (03)5467 - 0123
FAX (03)5766 - 7436