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土木業/建築業 株式会社ミラクル・マネジメント 2010年09月14日


【プレスリリース概要】
 賃貸マンション建設に強い信和建設株式会社(本社:大阪市淀川区、前田裕幸社長)は、株式会社ミラクル・マネジメント(本社:大阪市中央区、瀧川昇三社長)がコンサルティング提供する耐震鉄骨新建築技術「WAWO(ワオ)構法」を兵庫県下では初めて地上11階建ての賃貸マンション(神戸市内)の鉄骨躯体に採用する事がこのほど決定した。WAWO構法は、株式会社アークリエイト(本社:高知県高知市、内田昌克社長)が2001年に高知大学らと産学共同研究をし開発、特許登録をしたもの。

【プレスリリース内容】
従来の溶接工法とは異なり、補助材(裏当金、エンドタブ)及びスカラップを使用せず、部材接合部の肉厚を増やし、溶接仕口部分の「のど厚」を大きく確保して、溶接量を減らす工法。溶接しやすく、工数も大幅に削減でき、耐震性能も従来工法比で2.5倍向上する。また最近では梁端部に強度部材で改良を加えた重量低減技術を開発し、建物の鉄骨躯体のトン数(重量)を軽減+溶接加工工数の低減による合わせ技により、コスト、耐震性能において従来工法との優位性が歴然となってきている。

 今回信和建設が同技術を採用した最大の理由は、既に建築確認申請済みだった同物件であったが、この所の建築部材の高騰で以前の建築予算内での実行が厳しくなっていた。そこでミラクル・マネジメント社から同技術の提案があり、同技術を採用することで少しでもコスト低減が出来たからである。また信和建設の今後の狙いとしては、同物件では溶接技術のみの採用であった為、大幅なコスト低減は出来なかったが、次回の案件からは企画設計からの採用検討をし重量軽減技術によるWAWO構法のメリットを最大限に活かしたものにしたいと考えている。そのステップの為にも是非成功させたいと信和建設物件担当者は意気込んでいる。

 また、同物件の鉄骨製作を担当する株式会社協和鉄工所(本社:大阪府岸和田市、金本弘次社長)は、信和建設からの同物件入札見積りで既に参加をしていた中、信和建設より従来工法からWAWO構法仕様への変更があったが、偶然にも同技術にて過去に製作実績があった為、同技術のコンセンサスも早く今回の採用決定となった。同技術の開発者であるアークリエイト社の内田社長は、今回神戸で同技術の初採用を最も感慨深く感じている。同技術の研究・開発をはじめるきっかけとなったのは阪神・淡路大震災(1995年)であり、その際の建築物の破壊原因の究明を行い、鉄骨建築における「溶接の盲点」を明らかにし、技術改善を完成させたからである。内田社長は「地震国である日本で、今後起こると予測される震度7クラスの地震が発生しても、同技術を採用した建物内の人命が一人でも多く救う事が目的であり、もっと多くの建物に同技術を採用頂くために安価に提供することが開発者の使命だと思っている」と話す。また同技術は本年3月に一般社団法人 建築鉄骨構造支援協会(通称SASST)より技術評定も取得している。

■(仮称)兵庫県神戸市マンション新築工事 建築概要
●所 在 地/兵庫県神戸市
●延べ面積/施工床:約350坪
●階 数/地上11階
●構 造/鉄骨造
●施工期間/平成22年9月~来春竣工予定
●鉄骨重量/約160トン
●工 事 費/WAWO構法採用により溶接加工費軽減(軽微な変更)  

■関連情報
●施  工/信和建設株式会社
●溶接技術/開発:株式会社アークリエイト
●コンサル・販売/株式会社ミラクル・マネジメント
●鉄骨製作/株式会社協和鉄工所

■「WAWO構法」採用の6大メリット(従来工法比)
◎外観からもわかるようにWAWO構法は、構造がシンプルで部品数が少ない
 ① 溶接量が40%低減            → 工数ダウン CO2低減
 ② 鉄骨重量が10%低減           → 材料と工数費ダウン
 ③ 製作工期が短縮              → 全体工期の短縮
 ④ 仕口部分の耐震強度が2.5倍     → 安心・安全
 ⑤ ロングスパンが可能で無柱空間     → 付加価値
 ⑥ コラムにダイヤフラムの出っ張りが無い → 付加価値

■最近のWAWO構法を採用したの主要物件実績リスト(比較的規模の大きなもの)
 ・ 平成20年/(ショッピングM)ベアーズB棟新/大阪府/12,917㎡、1,100トン、2階建、竣工
 ・ 平成20年/(オフィスビル)内神田ビル新築/東京都/3,535㎡、450トン、9階建、竣工
 ・ 平成21年/(社屋)北新越ホーム社屋新築工事/新潟県/2,694㎡、300トン、5階建、竣工
 ・ 平成22年/(商業施設)某駅前駐車場棟建替/東京都/8,051㎡、1,000トン、7階建、工事中
 ・ 平成14年~現在まで、全国で116物件へ建築確認済み及び、採用されました。

■各社の概要
 ◎信和建設株式会社 代表取締役社長 前田 裕幸
  ・ 本 社 : 大阪市淀川区十三本町1丁目12-15 TEL:06-6302-4848
  ・ ホームページ : http://www.shinwakensetsu.com/
  ・ 企業紹介 : 近畿エリアにおいて特に賃貸マンション建設には定評があり、年間受注件数もトップクラス。社長のユニークな経営方針で、貸し農園付きや天然温泉付きマンションなどを企画し業績を伸ばしている。地域貢献も積極的で、毎年年末には地元の為に巨大クリスマスツリーを設置し、近隣の方々に喜ばれている。また新大阪の中心部でスーパー銭湯「ひなたの湯」の建設・事業の運営も行っている。

 ◎株式会社ミラクル・マネジメント 代表取締役 瀧川 昇三
  ・ 本 社 : 大阪市中央区森ノ宮中央2丁目11-21 TEL:06-4790-6670
  ・ ホームページ : http://www.miracle-mng.jp/
  ・ 企業紹介 : アークリエイト社が開発したWAWO構法の包括代理店(通常実施権)として主に全国の設計事所、ゼネコン、CM会社、施主等への採用コンサルティングを主事業とする不動産・建設業コンサルタント。スタッフは土地有効活用等のコンサル経験を持つ。

 ◎株式会社アークリエイト 代表取締役 内田 昌克
  ・ 本 社 : 高知市朝倉本町2丁目17番47号 高知大学 国際・地域連携センター内 TEL:088-840-6698
  ・ ホームページ : http://www.arcreate.co.jp/
  ・ 企業紹介 : 建築鉄骨の溶接新技術「WAWO構法」を産学官連携による共同研究により開発をし、特許登録。現在では全国116件のビル、マンション、住宅に採用された実績を持つ。海外主要国でも特許登録    しており、海外進出も視野に事業を展開する。本年3月31日に一般社団法人の建築鉄骨構造技術支援協会(通称SASST)より技術評価を取得し、建築確認等でスムーズな推進が図れるようになった。

 ◎株式会社協和鉄工所 代表取締役 金本 弘次
  ・ 本 社 : 大阪府岸和田市真上町350番 TEL:0724-27-5552
  ・ 企業紹介 : 国土交通大臣認定工場Hグレードの鉄骨製作会社(ファブリケータ)で、近畿エリアでも有数の大規模建築物の鉄骨製作を生産できる工場と技術を保有し、大手ゼネコン等からの鉄骨受注も多い。WAWO構法の過去の製作実績が有り、今後も積極的に同技術での受注を目指している。

【プレスリリース連絡先】
建設・不動産コンサルタント
株式会社ミラクル・マネジメント
大阪本社 大阪市中央区森ノ宮中央2丁目11-21 ミリオンビル201
〒540-0003  TEL 06(4790)6670   ファックス 06(4790)6675
 ●メールアドレス info@miracle-mng.jp