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ITシステム/サービス 日本IDT合同会社 2012年06月26日


【プレスリリース概要】
IDT®社は本日、4G無線基地局向けに、業界最小の消費電力で低歪みのダイバーシティ・ミキサーを発表しました。IDT社のZero-Distortion(TM)ファミリの1つであるこの新しいデバイスは、歪みを低減し、同時に、LTE(Long Term Evolution)や時分割複信(TDD:time-division duplexing)の無線通信アーキテクチャにおいて消費電力を削減します。この新しいLTEミキサーは、アンテナからデジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)までの完全な無線カード信号チェーンを業界に提供するIDT社の戦略的に重要なRF(無線周波数)製品です。

【プレスリリース内容】
 IDTF1162は、低消費電力かつ、低歪みの、RF(2300MHz~2700MHz)からIF(中間周波)へのデュアル・ミキサーで、高い線形性(+43dBm)の3次インターセプト・ポイント(IP3O)による優れた相互変調削減性能を備えているので、4G無線基地局用トランシーバでの多重キャリヤ、多重モードのセルラー・システムに理想的な製品です。 競合するソリューションと比較して、IDTF1162は3次相互変調(IM3)歪みを18dB改善し、同時に消費電力を40%削減(標準1150mW)します。これらの特性は、無線カード上の放熱要件を緩和し、インフラ・ベンダーがより高い平均フロントエンド利得の設定を利用できるようにし、この結果、より高い信号対雑音比(SNR)が得られます。最大0.4dBまでの改善されたレシーバのSNRは、カバー地域の拡張とセルの周辺ユーザーへのデータ速度改善により、セルラー事業者に貢献します。

 「当社の最新のミキサー製品は、無線インフラに対する6億米ドルの無線カード市場にIDT社が浸透するもう1つの例です。以前に発表したIDTF1150とIDTF1152に続いて、IDTF1162は、顧客が当社に期待する業界をリードするすべての利点を備え、より高い周波数の入力を提供します。これらの製品は、シリアルRapidIO(R)、高性能タイミング、データ圧縮などの他のIDT社の無線信号チェーンのソリューションのポートフォリオを補う製品です」とコミュニケーション部門のジェネラル・マネージャ兼バイス・プレジデントのTom Sparkman(トム・スパークマン)は語っています。

 IDTF1162は、電源投入からの素早い設定と、局部発振器(LO)の一定の入力インピーダンスを提供します。これによって、TDDレシーバ・スロット間のミキサーをパワー・ダウンすることができるので、よりいっそうの消費電力削減が可能です。さらに、このデバイスは、連続的なパッケージ温度(TC)100℃で動作するように設計されています。これは、密度の高い遠隔無線ヘッドの筐体内のICには重要な機能です。IDT社のRFミキサー・ファミリの他の製品と同じように、IDTF1162は、市場に出ている既存のデバイスとピン互換なので、容易にアップグレードすることができます。

《価格と供給》
 IDTF1162は、現在、特定のお客様にサンプルを出荷しています。パッケージ面積は、6mm×6mmです。IDT社の拡大するRF製品のポートフォリオの詳細は、ホームページ(www.idt.com/go/RF )を参照してください。

【プレスリリース連絡先】
日本アイ・ディー・ティー(IDT)合同会社
〒141-0021 東京都品川区上大崎2-24-9 アイ・ケイ・ビルディング1F
営業部
TEL: 03-5740-3101 FAX: 03-5740-3103