07月
05

新聞/出版/マスコミ 弓箭書院 2012年07月05日


【プレスリリース概要】
終末期、災害時といった危機的状況で訪れる根源的な苦痛への対処を紹介した書籍『心の力を活かす スピリチュアルケア』を弓箭書院(本社:川崎市宮前区、代表:鋤柄 禎)より発売いたしました。

【プレスリリース内容】
(書籍概要)
突然訪れる死や災害、他人に依存しなければ生きられない状況に陥ったとき、心の苦痛が生まれます。このような苦痛に対して、なぐさめ、薬物などの治療では癒されず、絶望の淵で過ごす方が少なくありません。全く会話を交わさなくなる患者は、その現実を物語ります。
著者は50年に及ぶ患者訪問の中で、苦しむ人と深く関わり、共に癒しの糸口を探し続けてきました。「最期まで自分らしく生きるか、あるいは人生をセデーション、昏睡状態のまま終わらせたいか」といった社会問題にも言及しつつ、スピリチュアルケアの実践と成果を紹介し、医療への導入を促します。

(目次抜粋)
1章 後回しにされた心の教育
 心の定義、社会の状況
2章 医療に不可欠なもの
 病める人からのスピリチュアルケア
3章 全人と全人的
 人間尊重と尊敬、病院の中心は「人」か「病気」か
4章 生きる目標と活かせること
 「活かせる力」対「滅ぼす力」、「笑顔」対「本物の顔」
5章 内面性
 内面的な援助、スピリチュアルケアにおける信条や宗教
6章 喪失
 喪失による成長の可能性
7章 スピリチュアルな事柄
 スピリチュアルな健康とスピリチュアルな痛み
8章 スピリチュアルな痛み
 コントロールできない人生、何を話したらいいのかわからない
9章 スピリチュアルケア
 現代人のホスピスへの憧れと希望
10章 スピリチュアル・ケアワーカー
 叫びに気づく、エイズ患者と共に生きる
11章 スピリチュアルケアと日本
 スピリチュアルケアは国際的
12章 現象――医学/医療
 患者への全人的ケアを願う方々へ、医療の中心課題は病気ではない

(著者紹介)
ウァルデマール・キッペス(Waldemar Kippes)
NPO臨床パストラル教育研究センター理事長。1930年ドイツ生まれ、1956年来日。上智大学、南山大学、アントニオ神学院講師を経て1995年久留米聖マリア学院短期大学教授。
1976年より東京「いのちの電話」スーパーヴァイザー、1991年姫路聖マリア病院で臨床パストラルケア教育の指導、1998年臨床パストラル教育研修センター所長、2007年より現職。全国各地で専門職の養成講座を開き、ケアの普及に身を投じている。

(書籍概要)
書名:心の力を活かす スピリチュアルケア
著者:ウァルデマール・キッペス(NPO臨床パストラル教育研究センター理事長)
体裁:A5判、244ページ、並製
ISBN:978-4-900354-98-2
発売:6月26日
定価:本体2300円+税

【プレスリリース連絡先】
弓箭書院
〒216-0033 川崎市宮前区宮崎3-13-15-503
TEL/FAX 044-854-2718
mail@kyusenshoin.com
http://www.kyusenshoin.com
担当:鋤柄 禎(すきがら ただし)