10月
05

公共機関/NPO 社団法人産業環境管理協会 2012年10月05日


【プレスリリース概要】
産業環境管理協会(JEMAI)は2012年9月25日、米国のThe Institute for Environmental Research and Education(IERE)と環境情報開示プログラムに係る相互協力に関する覚書(MOU)を締結しました。JEMAIは、海外市場における日本企業の競争力強化に環境情報開示プログラムを貢献させるべく、このMOUを活用してゆく所存です。

【プレスリリース内容】
産業環境管理協会(JEMAI)は2012年9月25日、米国のThe Institute for Environmental Research and Education(IERE)と環境情報開示プログラムに係る相互協力に関する覚書(MOU)を締結しました。JEMAIは、海外市場における日本企業の競争力強化に環境情報開示プログラムを貢献させるべく、このMOUを活用してゆく所存です。

IEREは、米国等においてライフサイクルアセスメント(LCA)手法の普及を担う非営利法人であり、米国最大規模のLCA関連学会の開催運営、タイプⅢ環境ラベルプログラムやLCA人材育成プログラムの運営、ライフサイクル思考に基づく自治体施策への協力などを行なっています。昨年度の経済産業省のカーボンフットプリント(CFP)制度試行事業における総括セミナーでは、IEREの代表者が講演者として招聘されました。

LCA手法を用いて評価した製品のライフサイクルにおける環境負荷情報の開示は近年、世界的にCFP、環境フットプリントなどで高まっています。産業環境管理協会の運営するタイプⅢ環境ラベル(エコリーフ環境ラベルプログラム、注1)はその先駆けともいえるプログラムであり、累積登録製品数は同様のプログラムの中で世界最大級です。このMOUを通じてIEREは日本の蓄積を活用し、米国でタイプⅢ環境ラベルを普及させたい考えです(注2)。また、JEMAIは米国市場において我が国のタイプⅢ環境ラベルの認知度を高め、米国におけるグリーン購入のための製品環境アセスメントツールへの適用実績を増大させるなど、日本製品の国際競争力強化に貢献してゆく考えです (注3)。さらには、両機関は継続的な連携により現在のスキームを日本、米国を初めとする国際市場のニーズに即した製品環境情報開示プログラムへと発展させてゆきます。

(注1) 国際規格ISO14020では環境ラベルをタイプⅠ~Ⅲの三つのカテゴリに分類しています。タイプⅢ環境ラベルに属するエコリーフ環境ラベルプログラムは経済産業省の実証化事業を経て2002年にJEMAIが運営を開始。2012年10月現在累積登録ラベル数は約1,100件にのぼります。http://www.ecoleaf-jemai.jp/

(注2) 例えば一方のプログラムはもう一方のプログラムの経験を活用して環境負荷量の算定・公表ルールを効果的に作成するなどの連携が考えられます。

(注3) 現在、米国グリーン市場においてLCA情報の開示が重視され始めています。例えば、米国ではグリーン購入のための製品環境アセスメントツールであるEPEATにおいて、イメージング機器とテレビジョンが新たな製品分野として運用に追加される予定です。これらの分野では、製品のLCAを実施しタイプⅢ環境ラベルの認証を取得していることでポイントが加点され、米国の自治体などにおけるグリーン購入に有利となる見込みです。

【プレスリリース連絡先】
社団法人産業環境管理協会
LCA事業推進センター 神崎、壁谷
〒101-0044 東京都千代田区鍛冶町二丁目2番1号
Tel:03-5209-7708
Fax:03-5209-7716
E-Mail : jemai-lca@jemai.or.jp