10月
07

学校/教育/学習 青山高等学校 フラワーデザインサークル 2021年10月07日


【プレスリリース概要】
新型コロナウイルスの影響で、学校の中の活動が大きく制限された。特に全寮制である本校は生徒を全国から受け入れているため、外部での活動も制限される。そんな時、ライブ配信サイト“ツイキャス”と出会う。どこにもないレシピ、スキル、ノウハウが配信上のリスナーと配信者で出来上がる。様々な壁を乗り越えながら地域のマルシェへ物販に出かける。売り上げの一部は募金。コロナと戦う青山高校のアンチコロナプロジェクト。

【プレスリリース内容】
ーコロナと戦い明るい世の中を!

 そんな思いで始めたアンチ・コロナプロジェクト。自分たちの作った芳香剤や染め物を持って三重県のマルシェへ出かける。

 青山高校のフラワーデザインサークルは普段は校内の植物を使い、生け花を製作したり、コンテストに応募したりしている。しかし、学校外の人たちと関わる活動はコロナにより制限された。

 そんな時ライブ配信サイト”ツイキャス”で配信者便所太郎に出会う。かねてからインターネットライブ配信をしながらカンボジアの子供たちに貢献している姿に注目してきた。ハーブをウォッカなどに漬け込んで、有効成分を抽出する配信を見た。そこで、“アルコール消毒液に漬け込んでハーブの効能を活かせないか”と考えハーブ消毒液を作った。もともとは消毒液を作ることで、アンチ・コロナプロジェクトと銘打って始めた。評判が良いため、地元企業などに寄贈する活動をしたがいよいよ部費が底をついてしまった。

 三重県のコロナ募金に寄付をしながら部費を捻出できないか?こんな思いで、地元のマルシェへ出店を試みた。せっけん、リップクリーム、ハンドクリーム、蚊取り線香など様々な商品を開発したがここで大きな壁にぶち当たる。

 薬機法では消毒液も含め、上記の商品の販売や譲渡は禁止されていると保健所から指摘を受ける。サークル内に戦慄が走った。許可を取ろうとすると莫大な費用がかかり、資格なども含め、高校生にはあまりにも難しすぎた。サークル内には暗雲が立ち込める。

 ライブ配信で得たレシピや、スキル、ノウハウはどこを検索しても、どの書籍にも載っていないかけがえのないものだ。便所太郎のチャンネルには医者、主婦など様々なノウハウを持った人たちが集い、リスナー達と便所太郎の意見交換によりレシピやノウハウができていく。それによりどこにもないかけがえのない”良いもの”が生まれる。自分たちの製作したものもそれに漏れることがない”良いもの”だという自信は自分たちにあった。

 そんな思いもありどうしても諦めきれなかった。保健所と協議を重ね、消毒液は改良し、芳香剤として。せっけんは物を洗う目的のキッチンソープとして。リップクリーム、ハンドクリームはマスクに塗布し芳香を楽しむマスクバームとしての商品開発に踏み切った。

 2020年はこれらの商品をマルシェで販売することにより三重県のコロナ募金にも寄付をし、県知事からお礼状もいただいた。

 分かってはいたが年末より自粛が強いられた。そこで再度注目したのが便所太郎が行っていた落ち葉染めである。幸い、本校の敷地は東京ドーム16個分で雄大な自然の中にあるので落ち葉は大量に手に入る。それを使い、草木染めを始める。

 便所太郎のリスナーの中に自称元プロの染色師がおり、別サイトでの配信者である。高校生たちはそのスキルに注目し、サイトを変えて別の配信サイトに密着することになる。その染色師の作品の輝かんばかりの発色に魅力を感じ、これまたオンラインのみでの指導のもとタイダイ染めを始める。

 染め物は、数字との戦い。薬剤や染料の0.001gの違いでさえ出来上がりの質に顕著に違いが現れる。理系の”り”の字も知らない、高校生と担当教員にとっては大変シビアなものだった。「独自の宗教みたいなものだから!」と染色師のオリジナルの方法を学んでいくが、寸分の狂いが、染料の発色の狂いや、凝固による大失敗につながる。染色の失敗は取り返しがつかない。始めは2回に1回は失敗。この微妙な調整を卒なくこなすのがプロであり職人。そうある所以を痛感しながらも少しずつであるが、上達していった。世にも珍しい染め物JKとして進化した。

 第5派緊急事態宣言中もコツコツ努力を続け、ある程度納得のいく発色が見られるようになった。美術コンテストへの”染色”での出品にも挑戦する。

 ー挑戦し続ける、諦めない。この気持ちを捨てないことがコロナに打ち勝つ根本ではないだろうかと生徒たちは胸に秘める。自分たちの染めた染め物でお客さんを楽しませたい。世の中を明るくしたい。そんな気持ちを持って、また各地イベントへと出かけていく。

【プレスリリース連絡先】
青山高等学校
学校TEL : 059-262-4321
〒515-2692 三重県津市白山町八対野2739

顧問携帯:090-7237-1697(担当:勝澤)
顧問e-mail : katsuzawa@aoayma-h.ed.jp(担当:勝澤)