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不動産/投資/株 株式会社エナジービジョン 2023年04月18日


【プレスリリース概要】
株式会社エナジービジョンと一般社団法人新エネルギーO&M協議会(略称JOMARE)は、産業用太陽光発電所の中~長期の発電低下を『見える化』するクラウドシステム【発電奉行®】の提供を2023年4月より開始しました。

【プレスリリース内容】
太陽光発電のO&M(Operation & Maintenance)サービスを提供する株式会社エナジービジョン(東京都千代田区 代表取締役:奧山恭之)と一般社団法人 新エネルギーO&M協議会(略称JOMARE)(東京都千代田区 理事長:高根沢喜美一)は、中~長期の発電低下を『見える化』するクラウドシステム【発電奉行®】の提供を2023 年4 月より開始しました。
このシステムは、データの登録代行および活用支援サービスをパッケージで提供します。
【発電奉行®】は、JOMARE が提唱する「次世代型O&M(*注1)」の核となる発電電力量解析を、簡便に行うシステムで、多くの発電所で見逃されている発電低下を『見える化』することで早期の是正を可能にします。この是正効果により、低圧発電所においてFIT 生涯を通して数百万円単位の向上が期待できる場合もあります。(*注2)
発電所の収益向上に直接貢献することは、O&Mの最も分かりやすいメリットであり、発電事業者の信頼獲得を通して適切なO&Mの普及を促進します。
【発電奉行®】を核とした次世代型O&M の定着を図ることで、太陽光発電の長期安定電源化に貢献します。

*注1
次世代型O&Mは、(一社)新エネルギーO&M協議会が提唱するコンセプト。低圧発電所にも適用できる簡易・安価なスマート保安を基礎として異常を発見したら機動的に動くこととし、過度な保守点検を合理化するもの。
*注2
初年度売電金額200 万円の低圧発電所を想定して、次のケース①と②を比較すると、約350 万円に相当する。
ケース①(発電電力量解析なし):年換算△2.0%の緩慢な発電低下が放置され20 年が経過した発電所
ケース②(発電電力量解析あり):四半期に1 度の解析で発電低下に気づき、生涯の年換算低下率を△1.0%に抑えた発電所

◆【発電奉行®】の特徴
1.簡単な操作による発電電力量解析の実施と保管
  登録した発電所の発電電力量データを簡単な操作で解析し、クラウドシステムに保管
  します。

2.2種類の解析手法
  (1) 中~長期の発電電力量の傾向を把握する「12 ヶ月移動平均法」。季節変動によ
    らない発電の経年変化を確認することが容易になります。
  (2) 異常箇所を特定する「時間帯別PCS 間相対比較法」。自動作成されるグラフに
    より、不具合箇所や発電低下要因の絞り込みが可能になります。

3.業界初、すべての遠隔監視システム(*注3)に対応
  必要なデータは遠隔監視システムで取得できる発電電力量のみで、特殊な機器は不要
  です。ほぼ全ての発電所に活用できます。

*注3
過去の発電電力量を保持しそのデータのダウンロードができるすべての遠隔監視システムに対応。

4.発電電力量データの取得~登録の代行サービス(有料オプション)
遠隔監視システムから発電電力量をダウンロードする作業は手間がかかります。このダウンロードから【発電奉行®】への登録まで、エナジービジョンが代行するので、【発電奉行®】を速やかに使用開始できます。(1 発電所あたり年間8,030 円(税込)~)

◆これまでのO&Mの課題
これまでのO&M(特に低圧発電所向け)は、発電事業者の最大の関心事である発電低下を把握していません。O&Mを行っていても発電低下を把握していないため、その要因の把握~回復が実施されないケースがほとんどであり、O&Mサービスの費用に見合う価値が提供されていません。保守点検が「義務」とはいえ、これでは適切な普及は望めません。加えて、遠隔監視システムの種類が多く、使いこなしが困難です。
【発電奉行®】は、これらの課題を解決します。


◆【発電奉行®】が行う「発電電力量解析」の技術的背景
2021年11 月にJOMARE と共同でNEDO 助成事業「(a)太陽光発電の長期安定電源化技術開発安全性・信頼性確保技術開発(次世代型O&Mを支える発電電力量評価等の技術開発)」の採択を受け、2022 年度を通して実証研究(*注4)を行いました。2023 年度は、更なる進化に向けて取組みを継続しています。

*注4
・日本太陽エネルギー学会 2022 年講演論文
(a) 簡易的なシステム係数による小規模太陽光発電所の発電電力量経年変化の統計分析(京都大学 安田 陽)
(b) 発電電力量と日射量データによる長期的傾向の解析に基づく発電阻害要因推定手法の開発(新エネルギーO&M協議会 大門 敏男)
(c) 小規模太陽光発電所を対象とした発電電力量経年変化の傾向に基づく発電阻害要因の推定を活用した是正事例(エナジービジョン 奥山 恭之)

【プレスリリース連絡先】
【株式会社エナジービジョン】
本社所在地 :東京都千代田区岩本町 1-9-3
創業:2014 年
代表取締役:奧山恭之
事業内容 : 太陽光発電に関わるO&Mサービスおよび施工店会員を中心とした研修事業


【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社エナジービジョン
メール:info@energyvision.tv
TEL:03-5829-6424
お問い合わせフォーム:https://www.energyvision.tv/contact/