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土木業/建築業 ACTARISE(2024年1月より株式会社アクタライズ) 2023年11月27日


【プレスリリース概要】
新製品の鋼材腐食探知器iCAMM(アイキャム)を使用し、完全非破壊でコンクリート内部の鉄筋腐食調査を行う。腐食検出可能なかぶり厚さや断熱材厚さは鉄筋径・板厚の6~8倍までであるため、ほとんどの構造物に適用できる。鋼板についても、塗膜・断熱材など事前に除去する必要がないため、前処理・後処理などは不要。電気化学的手法などの従来法と比べても、迅速・正確・高精細に腐食調査を行うことができる。

【プレスリリース内容】
カナダのウォータールー大学に在籍するInspecTerra社(カナダ)の研究チームがiCAMM技術を開発、ACTARISEが日本正規代理店として正式に契約を締結し、日本国内においてiCAMMを使用した鋼材腐食調査サービスを開始する。
【製品・サービスの概要】
強磁性体である鉄筋や鋼板は、地球の磁場の影響でわずかながら磁化しており、その磁束線は健全部では一定であるのに対し、腐食などで断面損失した箇所では乱れることがわかっている。
その磁束密度を計測することで、腐食箇所の特定、腐食範囲、更には腐食量(断面損失量・減肉量)までを検出することが可能。
iCAMMを使用することで、コンクリート内部の鉄筋腐食調査や塗膜・断熱材下の鋼板を完全非破壊で調査を完全非破壊で検査を行うことができる。腐食検出可能なかぶり厚さや断熱材厚さは鉄筋径・板厚の6~8倍まで可能。塗膜・断熱材などがあっても調査可能であるため、前処理・後処理は一切不要。
<3つの特長>
1:従来法(自然電位法、分極抵抗法などの電気化学的手法)はコンクリートの斫りや散水などが必要であったが、iCAMMは一切不要。鋼板検査においても塗膜除去・断熱材除去なども一切不要。
2:従来法と比べて、圧倒的にスピーディーに調査が可能であり、また取得データは連続データであるため測り落としがなく、現在の腐食状況を正確に判定できる。
3:腐食範囲と腐食量(断面損失量)をカラーマッピングすることで、一目で構造物の状態を評価することが可能。
【今後の展望】近年、インフラメンテナンスの必要性が高まっているが、鉄筋腐食の調査に関してはいまだ有効な手段がなく、多くの課題を残している。正確な腐食調査でなければ、補修範囲・補修工法の選定にも大きく影響を及ぼしてしまうことから、腐食調査の信頼性は非常に重要である。ACTARISEは、老朽化や塩害で劣化が進む橋梁などのインフラ構造物をはじめ、電柱(コンクリート柱)などの鋼材腐食を調査し、必要な箇所を特定し、腐食量に応じて適切な補修工法を選定できるようiCAMMを普及させ、重大な事故を未然に防ぐことを目的としている。
また、iCAMM調査技術者の育成を行い、販売・レンタルにも繋げていき、日本国内すべてのインフラストラクチャを健康な状態に保つための手助けになればと考えている。

【プレスリリース連絡先】
ACTARISE(2024年1月より株式会社アクタライズ)
電話番号:050-8885-0660
メール:info@actarise-ndt.com
WEB:https://actarise-ndt.com/