〔 学校/教育/学習 身延山大学 2025年06月04日 〕
【プレスリリース概要】
身延山大学(山梨県南巨摩郡身延町身延3567 学長:望月海慧)では、国際日蓮学研究所仏像制作修復室(代表・仏教学部特任講師:鈴木義孝)が20年以上にわたり、東南アジア・ラオスのルアンパバーン世界遺産地区で仏像修復プロジェクトを実施してきました。
今回は、本年2月下旬から3月上旬にかけて実施した、2024(令和6)年度第27回事業の内容についての報告となります。
【プレスリリース内容】
【内容】(報告書より一部抜粋)
本事業は、2001年にラオス・ルアンパバーン世界遺産地域において開始され、今年度で第27回を数え、事業開始から25年目を迎えるに至った。四半世紀にわたる継続的な活動は、現地関係者との信頼関係を深めるとともに、世界遺産保護活動の実績として着実に積み重ねられてきた。当年度は特に、活動地域をルアンパバーンからラオス全土へと拡大することを目的とした新たな三者協定のもと、本事業の新たな展開を迎える節目の年ともなった。
修復活動においては、ルアンパバーン世界遺産地域内の寺院に所蔵されていた木彫仏7体の修復作業を実施し、そのうち6体を完了、残る1体については次年度へ継続して取り組む予定である。また、ヴィエンチャン市内寺院より依頼を受けた鋳造仏1体の修復も完了した。当年度事業では修復活動に現地技術者が携わる比率を大幅に増やした。このことはラオス国内における仏像修復技術の継承・発展に重要な意義があるといえる。
調査活動においては、ヴィエンチャンに位置する旧王立寺院ワット・シーサケートにおいて、仏像180体の調査とうち97体の3D撮影を実施した。加えて、ルアンパバーンの王宮博物館に所蔵される仏像7体に関しては、ラオス政府から特別な許可を得て調査および3D撮影を行うことができた。社会主義体制下にあってこのように高度なレベルでの調査に許可を得て実施すること自体、長年にわたり築かれてきた本事業への信頼の証左であると同時に、今後の修復調査活動の基盤資料としても非常に貴重なものであると考えられる。
【期間】
(1)予備調査
日 時:2025年2月12日(水)‐同年2月17日(月)(6日間)
活動地域:ラオス ヴィエンチャン特別市
(2)本事業
日 時:2025年2月18日(火)~3月9日(日)(20日間)
活動地域:ラオス ヴィエンチャン特別市 および ルアンパバーン県世界遺産地域
【参加者】
教職員・学生・研究生・外部研究者・ラオス人技術者など約20名。
【プレスリリース連絡先】
【本プレスリリースに関するお問い合わせ先】
学校法人身延山学園 身延山大学
担当:事務局 池田健太郎
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