12月
02

ITシステム/サービス 株式会社ホットリンク 2008年12月02日


【プレスリリース概要】
国内初、同一期間、同一条件で検証!
エージェントシステム開発のホットリンク
レコメンデーションエンジンの費用対効果測定機能を新開発

【プレスリリース内容】
エージェントシステム開発の株式会社ホットリンク(本社:東京都
千代田区、代表取締役社長:内山幸樹、以下ホットリンク)は、
レコメンデーションエンジンの費用対効果を測定する新しい機能、
「レコナイズA/Bテスト」を開発しました。
これまでレコメンデーションエンジンの効果測定については、
レコメンデーションエンジンの導入前と導入後を比較する手法が
主でしたが、「レコナイズA/Bテスト」は、国内で初めて、
同一期間に同一条件で効果検証を行うことができます。

【開発の背景】
近年、日本のレコメンデーションエンジン市場は拡大の一途を辿っています。
11月5日に発表された、矢野経済研究所の市場調査結果によると、
国内サイトでレコメンデーションエンジンを導入しているサイト数は、
2007年3月末時点の37サイトから、2008年3月末時点で130サイト
(前年同月比361.1%)、2008年8月末時点では258サイトへ急拡大。
2009年3月末には、433サイト(前年同月比333.1%)まで増加する
と予測しています。
その急拡大するレコメンデーションエンジン市場のなかで、
いま課題となっているのが費用対効果の測定方法です。
レコメンデーションエンジンを導入したことで、どれだけ売り上げが伸びたのか。
これまでレコメンデーションエンジンの効果測定は、レコメンデーションエンジン
を導入する前と導入した後に分けて、数値を算出し、そのコンバージョン率
(サイトの総訪問者数に対して、実際に購入等に結びついた人の割合)や
購買単価などを比較することによって行うことがほとんどでした。
しかし、この方法だと、検証期間や条件が異なるため、正確な効果は
測定できません。売上は季節によって変動しますし、商品の入れ替わりや
セール等の有無などによっても売上が大きく左右されます。導入前と
導入後の比較では、これらの要素が加味されません。
また、費用対効果の検証方法について具体的に公表していない
レコメンデーションエンジンもあり、その不透明さは否めませんでした。
費用対効果を正確に把握できないことを理由に、レコメンデーションエンジンの
導入を見送っているサイトの運営企業も少なくないかもしれません。
そこで、ホットリンクでは、まったく同一の期間に、同一の条件のもとで
費用対効果の測定を行う「レコナイズA/Bテスト」を開発するに至りました。

【「レコナイズA/Bテスト」の概要】
ユーザーをAグループとBグループにアトランダムにグルーピング。
Aグループのユーザーにだけレコメンド情報を表示し、Bグループの
ユーザーにはレコメンド情報を表示しないように設定します。
一定の検証期間を経た後、AグループとBグループにおけるアクセス数、
購入人数、購入金額などをそれぞれ抽出。コンバージョン率、
一人あたりの購入単価、一人あたりの購入点数などを算出し、
その差を比較することで、同時期・同条件での正確な費用対効果を
検証することができます。
測定結果の正確性を高めるため、検証期間は最低でも1ヶ月以上とします。
サイト運営企業は、レコメンデーションエンジンの正確な費用対効果を
把握することにより、安心してサービス提供を受けることができます。

【「レコナイズA/Bテスト」による費用対効果測定の結果】
当社のレコメンデーションエンジン「レコナイズ」を導入中の、
スタイライフ株式会社(東京都港区、代表取締役社長 岩本眞二)が
運営するアウトレットデパートメントストア「CHU:SE」
(http://www.stylife.co.jp/sf/chuse/)において検証を行いました。
グループAとグループBのコンバージョン率、一人当たりの購入単価、
一人あたりの購入点数をそれぞれ算出し、比較しました。
検証期間は、10月1日~11月10日です。

◆コンバージョン率(購入顧客数/サイト来訪者数)
 Aグループ(レコメンド有)とBグループ(レコメンド無)の差:1.3倍に増加

◆顧客1人当たりの購入単価(商品購入金額/人)
 Aグループ(レコメンド有)とBグループ(レコメンド無)の差:約5%上昇

◆顧客1人当たりの購入点数(商品購入点数//人)
 Aグループ(レコメンド有)Bグループ(レコメンド無)の差:約8%増加

以上のように、コンバージョン率、顧客一人あたりの購入単価、
一人あたりの購入点数のいずれにおいても、レコメンデーションエンジンの
導入効果が認められ、利用コスト が目標とする投資対効果基準を
満たしたていることが証明されました。

【今後の予定】
今後、当社のレコメンデーションエンジン「レコナイズ」のオプション機能として、
「レコナイズA/Bテスト」を有料で提供していく予定です。
尚、機能をさらに充実させていくため、現在、費用対効果検証テストに
協力して頂けるモニター企業を募集しています。
募集期間中に「レコナイズ」を導入して頂いた企業、先着10社に
「レコナイズA/Bテスト」機能を無償で提供させていただきます。

【SaaS型レコメンドソリューション「レコナイズ」について】
株式会社ホットリンクが提供する、SaaS型レコメンドソリューションです。
ユーザーの購買履歴などの情報や、取扱商品の属性情報などを基に、
ユーザーの 嗜好に合った商品などを自動的にお勧めすることができます。
大量トラフィックに耐えうる高い信頼性と高速レスポンスを兼ね備えた
強固なシステムや、多彩な 独自のアルゴリズムの組み合わせによる
多様なレコメンド手法、ECサイトに留まらない様々な外部システムとも
柔軟に接続できる API(Application Program Interface)などが特徴です。

【株式会社ホットリンクについて】
ホットリンクは、レコメンデーションエンジン「レコナイズ」や
口コミマーケティングツール「電通バズリサーチ」、「クチコミ@係長」の
提供を中心に、クライアント企業のインターネットマーケティング活動を
先端技術で支援するエージェントテクノロジーカンパニーであり、
株式会社電通の関連会社である株式会社オプトのグループ企業です。

会社名 株式会社ホットリンク
所在地 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル7階 (〒100-0004)
代表者 代表取締役社長 内山 幸樹
資本金 2億5199万6千円
設立日 2000年6月26日
URL http://www.hottolink.co.jp/

【プレスリリース連絡先】
株式会社ホットリンク 
担当窓口 :営業企画部 池上、武藤
TEL : 03-6268-3857
FAX : 03-3215-5431