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ITシステム/サービス コンピュータ ダイナミックス株式会社 2008年12月04日


【プレスリリース概要】
UNIX及びWindowsサーバ用 ストレージ及びバックアップ ソリューションを安心と信頼と共に28年以上日本で提供し続けているコンピュータ ダイナミックス株式会社(〒169-0073 東京都新宿区百人町1-21-23/代表取締役:坂本 寛/資本金2,700万円)はこの度、米国LSI社が開発、製造したLSI StoreAgeTM SVM 5 (Storage Virtualization Manager version 5)の国内販売を開始しました。
SVM 5はマルチベンダ・ストレージの仮想化を実現するストレージ仮想化ソリューション SVMの最新バージョンです。

【プレスリリース内容】
コンピュータ ダイナミックスでは、従来からオンライン容量拡張やスナップショットなどのストレージ付加価値機能を提供するSVMストレージ仮想化ソリューションを販売してまいりましたが、新たに強化なストレージ管理機能を数多く追加したSVM 5の販売を開始し、お客様のIT環境やアプリケーション環境における様々な課題に対する今まで以上のソリューションを最高のコスト・パフォーマンスにてご提供してまいります。

SVM (Storage Virtualization Manager) は、SAN上で真のマルチベンダ・ストレージの仮想化を実現するストレージ仮想化ソリューションです。オンラインでの柔軟なボリューム管理が可能で、ストレージ管理を容易にし、管理コストを低減できます。多彩な付加価値コピー機能により高いデータ保全性とデータ活用の利便性を提供します。高度なスプリットパス方式により高いパフォーマンス拡張性と高可用性システムを実現します。SVM 5では、これまで世界中の多くのお客様にストレージ仮想化ソリューションをご提供してきた実績と経験を踏まえて、更により高いレベルのストレージ管理機能をご提供します。

SVM 5の主な新機能は以下となります。

●  シン・プロビジョニング
実容量以上のサイズの仮想ボリュームを作成する機能です。実容量は必要な時点に自動で拡張できますので、投資の最適化が可能です。またOSからの再認識などが一切必要ありませんので、サービスの中断は生じません。マルチベンダ・ストレージ環境でシン・プロビジョニング機能を制限なく自由に活用できます。シン・プロビジョニングによって、ストレージ容量の使用効率を100%近くまで高められる上、必要な物理ストレージ容量だけを最初に用意し、必要な時点で物理ストレージの追加を行えるので、投資削減、投資の最適化が可能となります。
●  同期ミラー
マルチベンダ・ストレージ環境で制限なく自由に複数のボリューム間の同期ミラーを行う事ができます。SVM5の同期ミラーはDPM (データ・パス・モジュール)にて主要な動作が行われるため、サーバ及びストレージコントローラのデータ移動負荷を大きく低減します。同期ミラーは、複数ボリュームへの書込みを同時に行いますので、1台のストレージ装置に障害が発生した場合でも、サーバには全くアクセスの影響が無く、無停止切り替えが実現でき、ダウンタイムの無いミッション・クリティカルな高可用性システムが実現できます。
●  My SVM
My SVMとは、SVMの管理機能を階層化、分割管理を可能にする管理機能全体の総称で、MySVMによって、複数の管理者による階層的なユーザドメインを作成でき、大規模なSAN環境を分散された管理体制で一元管理する事ができます。管理権限の割り当て、管理者ごとのクオータ設定や管理対象の設定などが効率的にでき、同時に高いセキュリティも保証します。MySVMによって、ストレージシステムの管理コストの削減が可能になります。

SVM 5のファブリックベースSplit Path仮想化方式は、他に類を見ない革新的なストレージ仮想化アーキテクチャを用いています。本方式ではサーバはDPM(Data Path Module)のフロントエンドポートに接続され、ストレージはバックエンドポートに接続され、すべてのI/OはDPMを通過時に仮想物理ストレージのマッピングが高速に行われます。SVMサーバはSANファブリック上の一つのコンポーネントとして接続され、通常I/OにおいてSVMをデータが流れません。他社の多くの仮想化方式はインバンド方式という通常I/Oにおけるすべてのデータが仮想化装置を流れる方式であるため、パフォーマンスボトルネックが生じ、また障害時すべてのI/Oが止まるという問題があり、それと比べてSplit Path方式は極めて優れたパフォーマンスと可用性を提供します。VMwareやOracle RACでの使用もサポートされ、より高いパフォーマンス、管理性、セキュリティを実現しています。

SVM5の構成は以下のコンポーネントから成っています。
●  SVM Volume Manager
仮想ボリュームを管理する機能で、仮想ストレージプールを作成し、サーバに仮想ボリュームをオンラインで割り当てます。ボリュームは通常ボリュームやシン・プロビジョニング・ボリュームを任意に選択する事ができます。
●  multiView
低容量スナップショット機能で、元のボリュームと比べて非常に少ない容量でスナップショットを瞬間的に作成できます。複数世代を保存し、迅速に復旧が可能です。
●  multiMirror
ローカル及びリモートミラーリング機能です。マルチベンダのストレージ間で任意ボリュームのミラーリングを実現します。
●  multiMigrate
データ移行機能をオンラインで行う機能です。ストレージ装置のリプレースなどで必要となる非常に時間と労力を必要とするデータ移行をアプリケーション稼動中にオンラインで管理者に全く負担をかける事なく実現できます。
●  multiCopy
物理コピー機能です。コピー開始から即使用可能なオンラインコピーを提供しますので、コピー完了を待たずに、コピーを使った業務を開始できますので、実環境のデータを用いたパッチの検証やシミュレーションなどの業務の効率を飛躍的に改善できます。

SVM 5は製品としてはソフトウェア形態の提供となりました。SVMサーバを構成するハードウェアはX86プラットフォームのサーバを利用可能ですが、コンピュータ ダイナミックス社では、SVM 5のプラットフォーム・スペックに沿ったSVMサーバを用意し、構成済みの形でご提供いたします。

SVM 5ではX86プラットフォームに対するマルチパスソフトウェアの標準化が実現されており、WindowsおよびLinux環境ではLSI社の マルチパスドライバを標準的に使用できます。またMPIO (Windows, Solaris環境)をサポートしており、MPIOに準拠したサードパーティ・マルチパスソフトウェアと組み合わせて使う事も可能です。

SVM 5では、データ・パス・モジュール(DPM)というインテリジェントな機能を持ったスイッチがアーキテクチャの中心となります。DPMはホストとRAIDの間の位置に接続され、サーバはDPMのフロントエンド, ストレージはバックエンドポートに接続されます。DPMのASICが仮想-物理ストレージのマッピングを高速実行します。ハードウェアによりマッピング処理が行われるため、データI/Oの遅延は全く発生しません。仮想化機能の殆どをDPMが実行します。

SVM 5によってお客様は以下のメリットを享受できます。
●  DPMによる管理性とパフォーマンスの向上
●  無駄なストレージの初期投資を削減し、投資効率を最適化
●  データの可用性と保全性を更に向上
●  ファイルサーバだけでなくアプリケーション用ストレージも含めたストレージ環境の統合管理

【プレスリリース連絡先】
OSとしてはWindows, Linux, NetWare, Solaris, VMware, HP-UX, AIXをサポートしています。ハードウェア環境としては、® x86, x64 及び Intel® Itanium ®64 ビット・プロセッサ・ファミリをサポート しています。
SVMの価格はSVMサーバ(冗長構成)を含め、初期容量1TBの場合で998万円です。
コンピュータ ダイナミックス(株)では年間100セットのSVM 5システムの販売を予定しています。納期は3週間です。

* 本記事に対するお問い合わせ *
コンピュータ ダイナミックス株式会社
〒169-0073 東京都新宿区百人町1-21-23
担当:小暮 麻里
TEL:03-3366-9741 FAX: 03-3366-9800
E-mail:compd@computerdyna.co.jp
http://www.computerdyna.com