〔 お知らせ/ご案内 Mettler Toledo 2011年08月31日 〕
【プレスリリース概要】
メトラー・トレドは、医薬品やファインケミカルでの研究開発に最適なパーソナル有機合成装置OptiMax™ を発表しました。その独自の設計と直感的なインターフェイスは、ユーザーの方の競争が激化する市場における製品開発の合成プロセス向上と開発期間の短縮を実現します。このコンパクトなパーソナル有機合成装置は、オイルバスやアイスバス、循環恒温槽を使用せずに -40℃ ~ +180℃ の範囲で実験が可能で、取り扱い説明も不要か、必要であってもわずかです。
【プレスリリース内容】
化学業界と医薬品業界で高まり続ける開発期間短縮の圧力を受け、そのプロセスを開発する化学者には、これまでより高い生産性を実現するツールが必要で、有機合成と合成プロセスの開発にもその圧力は及んでいます。メトラー・トレドの OptiMaxTM は、このような開発期間短縮のご要望にお答えします。新設計のパーソナル有機合成装置は、開発現場に実際の化学者の声を十分に反映させました。有機合成の操作を簡素化しながら、プロセス開発の生産性を飛躍的に引き上げ、その際得られるデータは高品質なデータをご提供いたします。
研究開発とプロセス開発を担う化学者には、これまで以上に迅速で正確な結果が求められています。そのため、合成プロセスの特性評価と最適化を同時に進める事が求められます。プロセス開発にOptiMaxTM を使用することで、高精度な条件コントロールと高い再現性を得ることができます。
メトラー・トレドの OptiMax™ は、ラボの安全性向上と迅速で堅牢な開発環境を 1 つのシンプルなプラットフォームで実現します。「早期に開発品を市場へ導入するには、ファインケミカルの開発初期段階での適応試験や、医薬品の臨床前試験を実施することが望まれます。しかし、従来から行われている開発環境では、実験回数の不足やデータの品質が損なわれ、安全性を犠牲にする事態も発生します」このように述べているのは、メトラー・トレドの反応技術部門でマーケティングの責任者を務める Urs Groth です。「研究開発の期間を短縮し、ラボでの簡素化と同時に安全性も確保するという難問は、OptiMax™ が解決します」
メトラー・トレドのパーソナル有機合成装置OptiMax™ は、設置面積が小さく安定した動作をお約束します。本体前部には、直感的に操作できるタッチスクリーンを搭載しています。わずかな指先でのタッチ操作で温度などの反応パラメータを設定できます。反応容器は250 mL ~ 1 L のサイズをご用意しており、また、各種攪拌翼やアクセサリー類も利用できます。実験前の準備操作も考慮され、ほとんど手間をかけずに組み立てや構成の変更を行うことができます。
研究開発では機器が容易に使用できるか、精度、および再現性が重要とされますが、OptiMax™ はこれらを確実にご提供いたします。得られる実験データは、直接表示される数値のみではなく、タッチスクリーン上にグラフ表示でトレンドをリアルタイムに表示させることができます。また、実験データは本体内に記録され、容易にPCへ転送可能です。この機能により、反応評価と再現性に優れた結果を得ることができます。
反応条件は高精度に自動制御され、ミスの発生しやすい手順も使いやすいタッチスクリーンの採用により容易に改善されます。この高度な自動化により、OptiMax™ は無人運転が可能で、夜間の運用を可能にし、高い生産性をご提供します。安全で、すべての測定データを自動記録し、24 時間運用できる自動合成環境をご提供いたします。
最後に、Groth は次のように結んでいます。「研究開発を行う上でのボトルネック解消をOptiMax™ がご提供いたします。OptiMax™ は、使用方法が簡単にも関わらず、非常に有用なツールです。この機器を使用することで合成プロセスの可能性を広げることができ、きわめて敏感で注意を必要とする反応であっても、反応最適化や、特性評価を迅速に実現できます。」
【プレスリリース連絡先】
Urs Groth
Mettler-Toledo AG, AutoChem
+41-44-806 7379
urs.groth@mt.com