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製造業/流通業 株式会社ネットワールド 2022年06月21日


【プレスリリース概要】
HCIによるシンプル化で、年間約900万円相当の運用管理コストを削減
バックアップデータ容量を約1/13~1/14に削減、処理時間は約1/3に短縮

【プレスリリース内容】
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、半導体、フラットパネルディスプレイなどの独自開発製品を国内外に提供するローツェ株式会社(本社:広島県福山市、代表取締役社長 藤代 祥之)の情報系システム基盤プロジェクトにおいて、ネットワールドが提供するハイパーコンバージド・インフラストラクチャー(以下、HCI)製品「Dell VxRail」(以下、VxRail)および、バックアップシステム「Dell PowerProtect DP4400」(以下、DP4400)が採用され、本格稼働開始したことを発表します。

ローツェは、事業の成長に応じて段階的にシステムを導入してきたためインフラ環境が複雑化し、Linux標準のハイパーバイザーであるKVMを利用した小規模な仮想化基盤が社内に乱立し、運用管理がかなり煩雑になっていました。
VxRailでインフラ環境を刷新して、分散した小規模仮想化基盤をシンプルに統合・集約化し、仮想環境全体を単一のコンソールで監視・管理することが可能となったことで、日常的な運用管理負荷が大幅に軽減されました。そのコスト削減効果は、年間約900万円相当とされています。また、従来利用していた複数の物理サーバーをVxRailに集約することで、ハードウェアの台数を大幅に削減。その一方で、収容できる仮想サーバーの台数は2倍以上となりました。
また、従来は開発製品の図面やファイルサーバーのデータを内製ツールでバックアップしていましたが、データ容量の増大により処理に時間がかかり、データが複数のストレージに分散していたため必要なデータを短時間でリストアすることができませんでした。今回、DP4400の圧縮・重複排除機能により、バックアップデータ容量を実データの1/13~1/14程度に削減しました。その結果、約18時間かかっていたバックアップ処理時間を約6時間に短縮し、2週間分のデータを余裕をもって保存できています。また、すべてのバックアップデータを一元的に管理することで、必要なデータを探す手間を削減することが可能となりました。

旧仮想化基盤からのシステム移行は、ネットワールドのパートナーである株式会社インフォセンス(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長 辛島 信司)が担当。綿密なスケジューリングとリハーサルを実施し、困難が予想されたActive Directoryサーバーのバージョンアップも中間バージョンを介した2段階移行にすることで無事実施できました。
ソリューション選定では、各製品の長所・短所や向き・不向きをフラットな目線で提案するネットワールドに信頼が寄せられ、また、DP4400の導入ではネットワールドの技術支援が高く評価されました。


◆ 導入の背景と選定のポイント
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独自開発の多彩な製品群をグローバルに展開しているローツェは、最速・最適生産の実現に向けた様々な取り組みを推進してきましたが、事業の成長に応じて段階的にシステムを導入してきたため、インフラ環境の複雑化が進行していました。また、Linux標準のハイパーバイザーKVMによる仮想化を行っていましたが、多くの仮想サーバーを収容することができず、小規模な仮想化基盤が社内に乱立していました。
過去、障害によるトラブルはなかったものの、このままでは運用管理が煩雑な上に、万一の際の保守性にも懸念があることから情報系システム基盤のリニューアルが課題となっていました。また、内製のツールを用いて、図面やファイルサーバーのデータを個別にバックアップしていましたが、データ量の増大に伴い処理が翌朝にまでずれ込むことがあり、任意のデータを短時間でリストアすることも難しい状況でした。ローツェは、製品の長期サポートを行っているため、過去製品の図面などがすぐに戻せないのは問題であり、バックアップ環境改善の必要性を強く感じていました。

これらの課題を解決するために、耐障害性と拡張性が高いHCIのVxRailと、バックアップシステムDP4400を選定。VMware vSphereベースのVxRailであれば、従来のLinux/KVM環境のように頻繁なバージョンアップの手間はなく、ファームウェアなども、事前検証済みのアップデートプログラムが一括で提供されます。
DP4400には、高効率な圧縮・重複排除機能が備わっているため、バックアップデータの容量を最小限に抑えることができ、このバックアップシステムは、将来的にBCP/DRシステムへの展開も見据えています。


◆ 新システムの導入効果と今後の展開
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インフラ環境をVxRailにしたことで、分散した小規模仮想化基盤をシンプルに統合・集約化できた上に、仮想環境全体を単一のコンソールで監視・管理することが可能となりました。これにより、日常的な運用管理負荷を大幅に引き下げることができ、その運用管理コスト削減効果は、年間約900万円相当とされています。さらに、Dell Technologiesのリモートサポートービス「SecureConnect Gateway(旧 Secure Remote Services)」による遠隔監視も行えるため、障害時にもスピーディに対応できます。
また、従来利用していた複数の物理サーバーをVxRailに集約することで、ハードウェアの台数を大幅に削減。その一方で、収容できる仮想サーバーの台数は2倍以上にアップ。昨今急増しているシステム化の要望に応えるための検証・テスト用の環境も、自在に立てられるだけの余裕を確保することができました。

バックアップに関しては、圧縮・重複排除機能の効果が大きく、バックアップデータの容量を実データの1/13~1/14程度に削減。それに伴いバックアップ時間も大幅にスピードアップしており、以前は約18時間掛かっていた処理を約6時間にまで短縮できました。以前はバックアップ先のストレージが複数の装置に分散していましたが、すべてのデータをDP4400で保護できるようになり、一元的な運用管理が可能となりました。現在、2週間分のデータを保存していますが、容量的には全く問題ありません。また、DP4400にはインスタントリカバリー機能も備わっているので、その場で仮想サーバーを立ち上げることも可能です。さらに、DP4400には、パブリッククラウドへのデータ転送を行う「Cloud Tier」や、パブリッククラウド上での仮想サーバー起動を可能にする「Cloud DR」などの機能も用意されているため、BCP/DRシステムへの応用も可能です。
  

◆ ローツェ株式会社について
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https://www.rorze.com/ 
本社:広島県福山市神辺町道上1588-2
設立:1985年
上場証券取引所:東京証券取引所 プライム市場 / 証券コード6323
資本金:982百万円
事業内容:半導体関連装置、FPD(フラットパネルディスプレイ)関連装置、モータ制御機器、ライフサイエンス関連装置の開発、製造、販売

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■ 株式会社ネットワールドについて
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https://www.networld.co.jp/
株式会社ネットワールドは、ITインフラストラクチャーのソリューション ディストリビューターとして、クラウド コンピューティング時代の企業IT基盤を変革する技術製品と関連サービスを提供しています。サーバー、ストレージやネットワーク、そしてアプリケーションやデスクトップの仮想化に早期から取り組み、次世代のITインフラストラクチャーのあるべき姿をリードしています。

【プレスリリース連絡先】
株式会社ネットワールド
マーケティング本部 広報担当 蔦谷(つたや)
E-mail:pr@networld.co.jp