12月
11

その他 東京コンテンツプロデューサーズ・ラボ 2008年12月11日


【プレスリリース概要】
東京コンテンツプロデューサーズ・ラボの受講生たちが、コンテンツプロデューサーを目指す者としての視点で選んだ、『2008年コンテンツ業界10大ニュース』が決定しましたので発表いたします。

【プレスリリース内容】
音楽、アニメ、映像などメディア融合時代の「コンテンツプロデューサー」を育成する日本で初めての専門ビジネススクール、東京コンテンツプロデューサーズ・ラボ(以下、TCPL)(所在地:東京都新宿区、所長:菊池尚人)。
そのTCPLの受講生たちが、コンテンツプロデューサーを目指す者としての視点で選んだ、『2008年コンテンツ業界10大ニュース』が決定しましたので発表いたします。

■東京コンテンツプロデューサーズ・ラボ受講生が選ぶ『2008年コンテンツ業界10大ニュース』 第1位 ソフトバンクモバイルよりApple iPhone発売(2008年7月)
コンテンツデジタルプレイヤーと携帯電話の合体端末、日本で待望の発売。
モバイルスタイルをどこまで変えるのか…。
★TCPL受講生1人が、iPhoneのスキン用画像のビジネス企画を現在進行中。iPhone普及と共にヒットなるか!?

第2位 小室哲哉氏、詐欺容疑で逮捕(2008年11月)
優れたクリエイターである小室氏だが、その才能で得た巨万の富を運用するにはビジネスマンとしての才覚が乏しかったか。彼に有能で誠実なビジネスパートナーがいればと悔やまれる。
★TCPLには音楽著作権の専門家である講師も。適正な知識を学び、受講生はヒットを生んだその後もモラルあるビジネスを展開します。

第3位 北京オリンピック開会式、全世界映像をバーチャル花火で演出(2008年8月)
映画監督チャン・イーモウは、イベントだけでなく、放映映像も演出。
★中国語スキルを活かす受講生は、アニメやネットコンテンツで中国進出を計画中。共同製作などで、中国の巨大なマーケットへ進出を目指します。国境を越えたビジネスがTCPLで進行中。

第4位 鼠先輩、黒人演歌歌手ジェロ、新歌謡曲・新演歌スタイルがブームに(2008年6月)
両者とも当初は話題先行企画モノ歌手と目されていたが、鼠先輩は歌のユニークさとキャラクターの面白さで若者中心にタレントとしても人気に。ジェロはその実力が認められ、本来の演歌リスナーである中高年を中心に実力派として浸透という両極端なブレイクを見せた点が面白い。
★受講生による“なつかしの”音楽プロジェクトが進行中。若者がプロデュースするアニメと音楽のコラボコンテンツが団塊世代をとらえるか?

第5位  “おバカ”ブーム到来。羞恥心、Paboが人気に(2008年4月~)
本来であれば正解と勝利を求められるクイズ番組にあって、おバカ回答による笑いの方を世間が支持した典型。クイズでのおバカ解答だけでなく、トークであってもおバカ発言が続出するからこその“おバカ人気”。肩のこらない「笑い」による癒しが求められているのか。
★ビジネスの現場では許されないおバカ発言…。しかし、視点を変えればハラハラする発言もエンタメコンテンツ。

第6位 Perfumeブレイク。テクノポップとして初のシングルチャート首位獲得(2008年7月)
テクノポップとアイドルという二つの文脈がうまく融合した成功例。テクノポップ新世代の旗手、中田ヤスタカの作る通好みの無機質なテクノと、典型的なオタク向けアイドルグループであるPerfumeのメンバーがお互いの長所を取り入れた結果、幅広い層に訴求する今までにないテクノポップアイドルが誕生した。
★だれでも手軽に音楽をつくれるようになった時代。ネット・ケータイへの配信を利用すればビックビジネスも可能!? 音楽制作をしていた受講生がプロデューサー転進を目指し勉強中。

第7位 見逃し番組・特選ライブラリー配信サービス「NHKオンデマンド」開始(2008年12月)
ついに始まった日本最大の映像の宝庫からの配信サービス。
★受講生には、「テレビ番組にはつくれないもので配信ビジネスをしたい」と語り、アート映像ライブラリーをネット配信するビジネスを企画する人も。

第8位 未成年ユーザーに対するケータイ・フィルタリング規制スタート(2008年1月~)
ケータイを介した犯罪など、様々な問題をはらむケータイ文化。いまだに大人も振り回されている現状で、未成年に対する適切な規制は可能なのか?
★「問題なのは規制じゃなくて、リテラシー。」と、ケータイコンテンツ制作に関わる受講生。ネットやケータイを使った教育コンテンツを企画・開発中。

第9位  「ミクシィ年賀状」サービス開始(2008年11月)
SNSの出会いが、年賀状交換のきっかけに。オンラインからリアルビジネスに誘導するモデルの典型。
★リッチな機能をもったリアル連動型のeカードビジネスを受講生も開発中。「SNSとの連動も魅力的だけど、花やグッズなど、プレゼントのコーディネートもできるグリーティングカードシステムを目指したい。」

10位 せんとくん、なーむくんなど、地方ゆるキャラブーム本格化(2008年10月)
アニメキャラクターでは自局のものしか出演させられないテレビ局。地方ゆるキャラならオールスター出演が可能!
★「アニメやマンガからではなく、自治体からの人気キャラクター登場。新しい展開が増えていくほど、ますますおもしろくなります」とキャラクタービジネスプロデューサーを目指す受講生の声。

《総括》
北京オリンピック開催や、日本では「崖の上のポニョ」公開など、夏の大型エンタテインメントから、一転して世界不況。日本ではマンガ好き総理、アメリカでは初の黒人大統領が誕生した2008年。
コンテンツ業界は「癒し」と「デジタルとリアルの融合」が目立った一年でした。
コンテンツの受け手であるユーザー(消費者)は世相に対し敏感に反応します。
この、先の見えない世の中では、人々にとって華美で夢のようなサクセスストーリーは受け入れ難いもの。今、人々が求めているのは疲れた心を癒してくれるものであり、厳しい現実を忘れさせてくれるひとときの笑いであり、現実離れしない範囲で新たな未来を見せてくれるものではないでしょうか。
そしてもはや当たり前となったデジタルとリアルの融合から生まれるコンテンツこそ、新たな価値や未来を作り出す可能性に溢れている事が示された一年であったと感じられます。

【プレスリリース連絡先】
東京コンテンツプロデューサーズ・ラボ 広報担当
(株)ヒューマンメディア 戸松
TEL:03-3475-5377 FAX:03-3404-1542
tomatsu@humanmedia.co.jp