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製造業/流通業 マイルストーンゼネラル株式会社 2008年12月15日


【プレスリリース概要】
現在市場に出回っているマイクロ波反応装置は、不均一系反応混合物の加熱、特に溶媒量が少ない場合において、適切に加熱することができない問題があります。
RotoSYNTHは、不均一系の反応(系)に対して反応容器を物理的に回転させるという独自の技術で均一加熱を実現しています。
【適用例】
・固相合成(溶媒の有無が選択可能)
・無機材料やポリマーの表面コーティングもしくは修飾
・“ホットスポット”による熱分解や発火を回避した大容量均一反応
・減圧下や反応雰囲気下もしくは保護雰囲気下での反応
・困難な生成物を減圧しながら乾燥、濃縮
など

【プレスリリース内容】
科学機器輸入商社のマイルストーンゼネラル株式会社(神奈川県川崎市 代表取締役社長 水嶋龍司)は、2008年12月15日よりロータリー式マイクロ波加熱装置 RotoSYNTH(ロトシンス)の取扱いを開始しました。

現在市場に出回っているマイクロ波反応装置は、不均一系反応混合物の加熱、特に溶媒量が少ない場合において、適切に加熱することができない問題があります。これは、大量の固体を扱う場合、特に顕著でした。このような場合、均一化するためにマグネチックスターラーもしくはメカニカルスターラーが利用されますが、最善の解決策とはなりませんでした。

これらの問題を解決するためイタリアのMilestone社はRotoSYNTHを開発しました。不均一系の反応(系)に対して反応容器を物理的に回転させるという独自の技術で均一加熱を実現しています。

具体的には、装置本体内に設置する反応容器を本体内部の底辺に対して45°傾け、回転させながらマイクロ波を照射します。容器の材質はホウケイ酸ガラスで、容量は2L。混合/ホモジナイズするためのデバイスも内蔵されています。

そして、実際の反応温度は、非接触赤外線センサーと接触式光ファイバーでモニター/コントロールされ、専用ソフトウェア上で、設定した温度・時間を自動的に再現します。

また、RotoSYNTHは常圧下・不活性ガス環境下・減圧下での操作が可能です。さらに、マイクロ波照射中に固相担体から揮発成分を除去または回収することもできます。

【加熱方式による違い】
●従来の外部加熱方式の場合
従来の外部加熱は容器内への熱転換効率が悪く、均一な温度を得られませんでした。加熱される物質が断熱材として働き、内部よりも外部の方が熱が高くなります。

●通常のマイクロ波加熱の場合
マイクロ波加熱は、より均一な温度を得られます。加熱される物質が断熱材として働くことは変わりませんが、物質はマイクロ波照射により内部から先に加熱されます。

●RotoSYNTHの場合
RotoSYNTHは容器を回転させることで、容器内を高速かつ連続的に混合します。マイクロ波照射との組み合わせにより、より均一な温度分布を得ることができます。

【適用例】
・固相合成(溶媒の有無が選択可能)
・無機材料やポリマーの表面コーティングもしくは修飾
・“ホットスポット”による熱分解や発火を回避した大容量均一反応
・減圧下や反応雰囲気下もしくは保護雰囲気下での反応
・困難な生成物を減圧しながら乾燥、濃縮
など

製品に関する詳細は、製品情報ページ(http://www.milestone-general.com/J3_product/J3A_Milestone/J3AB_Synthesis/J3AB_RotoSYNTH.html)にて確認できます。

~ マイルストーンゼネラル株式会社について ~
欧米と日本の最先端科学機器と情報を提供。主な営業品目は、マイクロ波試料前処理装置、マイクロ波合成反応装置、全自動水銀分析装置、乳製品検査装置、微生物検査装置、微生物分析試薬キット等。
主力製品の一つであるマイクロ波システムは、マイクロ波の高いエネルギー効果と環境負荷を抑制した化学反応プロセスとして分析化学、化学合成、環境工学での様々な用途に用いられている。
またライフサイエンスにおいては、人の健康と食の安心・安全をテーマに最新のバイオテクノロジーを取り入れた検査、診断システムを紹介している。

【プレスリリース連絡先】
マイルストーンゼネラル株式会社
担当 : 長南
TEL : 044-850-3811
FAX : 044-819-3036
E-mail : info@milestone-general.com
URL : http://www.milestone-general.com