10月
09

新聞/出版/マスコミ ら・べるびぃ株式会社 2009年10月09日


【プレスリリース概要】
毛髪を用いた毛髪ミネラル検査結果から、ガンの有無を評価・判定する手法を確立し、特許出願しました。

【プレスリリース内容】
ら・べるびぃ予防医学研究所では、2000年5月に国内で初めて、頭髪を検査材料として、必須ミネラル・有害金属など26種類の体内微量元素を網羅的に分析する「毛髪ミネラル検査」を開始し、これまでに約8万検体の検査実績を持っています。
当研究所の安田寛(取締役・薬学博士)らは、124名の固形ガン患者(ガンには、白血病のように悪性の細胞が全身に広がる血液のガンと、胃ガンや皮膚ガンなどのように1ヵ所に固まって発生する固形ガンとがあります)の毛髪ミネラル検査値を統計学的に解析し、ガンと正の相関を示すミネラル成分、並びに、ガンと負の相関を示すミネラル成分を確認し、毛髪ミネラル検査結果に基づくがん危険率の評価・判定法を確立しました。

本研究成果は、素問八王子クリニック真柄俊二先生との共同研究によって達成されたものであり、9月に出版された日本衛生学会欧文誌 “Environmental Health and Preventive Medicine” に掲載されました。

研究の内容は、前述のガン患者と86名の健常者から毛髪を採取し、毛髪を溶解後、ICP-MSという高感度の質量分析装置でミネラル濃度を測定し、これら測定値を多重ロジスティック回帰分析(医学分野で用いられている統計学的な解析手法・病気になる確率を求めるときに使用)を行うことにより、ガンの評価・判定法を確立することに成功しました。本手法により、固形ガンについては約84%の高い正確度で評価・判定が可能となります。(特許出願 2009-194688)

既に知られているようにカドミウムや砒素などの有害元素には、発ガン性があり、他方、セレンや亜鉛・マンガンなどの必須ミネラルは、ガン化の引き金となる「活性酸素種」を消去する抗酸化酵素の中核を成す元素として知られています。
このようにガン患者は、健常者に比べ、体内ミネラルのバランスが乱れ、特徴的な測定値が検出されることに注目して、この評価・判定法を確立しました。

近年の研究によって、体内ミネラルの過不足状況(栄養状況)は、血液よりも、毛髪に反映することが分ってきました。ごく少量の毛髪(0.1 g)を採取して、検査機関に送付するだけで検査ができ、非浸襲的である(体を傷つけない)ので、赤ちゃんから高齢者まで、簡便に検査を受けることができます。
当研究所では、これまでに、「加齢とミネラル」「自閉症児でのミネラルのアンバランス」「BMIとミネラル」「不妊とミネラル」等に関する論文発表・学会発表を行い、大学研究機関との共同研究も行ってまいりました。

なお、毛髪ミネラル検査を受けることができる施設は、栄養療法をも行っている自由診療クリニック(約400施設)や大学病院などの提携臨床研究機関に限られています。また、個人で検査を希望される方は、インターネットや電話で、直接検査を申し込む
ことも可能です。

【プレスリリース連絡先】
ら、べるびぃ株式会社
マーケティング本部
東京都中央区日本橋富沢町8-4
03-5614-2711
suzuki@lbv.co.jp
鈴木秀幸