06月
21

セミナー/講習会 川上産吉野材利用促進ネットワーク協議会 2011年06月21日


【プレスリリース概要】
 川上産吉野材利用促進ネットワーク協議会(所在地:奈良県吉野郡川上村東川758-1、会長:上嶌逸平)では、森林所有者から製材所、建築士や工務店が一丸となって、品質の高さを誇る吉野材を、「身近にある資源」として活用しながら、次世代型住まいづくりに取り組んでいます。
 このたび、大阪府堺市に関西初となる「超高性能パッシブエコハウス」を建築することになりました。様々な試験研究に提供する予定のこのモデル住宅にて、完成見学会を開催させて頂きます。

【プレスリリース内容】
「超」がつく高性能は「10年後のスタンダード住宅」
 今回のモデル住宅の性能は、熱損失係数(断熱性能を計る指標)0.7W/㎡以下、夏期日射取得係数(日射遮蔽を計る指標)0.02以下(いずれも値の小さい方が高性能となり、長期優良住宅基準では前者は2.7W/㎡、後者は0.06)となっており、最先端の技術を駆使したものになります。さらに、様々なエコ設備(太陽光発電・冷暖房設備・換気設備)の導入によって、「エネルギー自給、CO2排出量ゼロ」を目指します。
 一方で、このような性能の高い住宅を実際に建築する際には、細部に亘る高い技量が求められますが、施工に対応できる工務店が少ないのが現実。そこで、建築を担う建築士や工務店への技術・知識の伝承も、このモデル住宅の目的の一つとし、今回の見学会では、パッシブデザイン※1の先駆者・野池政宏氏(住まいと環境社代表。岐阜県立森林文化アカデミー非常勤講師)を招いての講演会(25日(土)の午前11時半~と14時~の2回講演)を開催し、家づくりに携わる側の意識改革を促したいと考えています。
 完成後のモデル住宅では、本年4月に建築学部を新設した近畿大学との共同研究など、省エネやランニングコストの実測、さらに設備だけに頼ることのない「住まい方※2」も含めた実証試験を実施していきます。

 需要拡大へ!新しい価値の創造 「地域資源」としての「吉野杉」

 モデル住宅で使用しているのは、身近な木材産地である奈良県の吉野材。門型フレーム(柱にも梁と同じ平角材を使用)を連続させてつなげる構造となっており、高い合理性と耐震性能を実現しています。
 この特殊な構造材の製材・加工は、建築と山の密な連携によって可能となりました。歴史に裏付けされた吉野材の品質の高さに加え、顔の見える関係を築くことによって可能となるきめ細やかな対応が、単なるブランドに留まらない「地域資源としての吉野材」という新しい価値を生みました。

 また、資源の有効活用という意味だけでなく、シックハウス症候群などの対策としても、木材を活用することの意義は大きく、最新鋭の技術を駆使しながらも、漆喰や木材といった昔から使われてきた信頼ある素材を活用した「省エネルギーと快適性」を実現する未来の家です。

 一般の皆様にも、そして建築を担う方々にも足をお運び頂き、エネルギーや家づくりについて考える2日間にして頂ければと考えています。

【プレスリリース連絡先】
【会社名】川上産吉野材利用促進ネットワーク協議会(吉野材住宅ネット)
【電話番号】0746-53-2288
【住所】〒639-3541 奈良県吉野郡川上村東川758-1
【メールアドレス】info@yoshino-ie.net